ブラックヒースから今晩は! もこなです
突然ですが蛭に刺された経験ってありますか?
私は昨日、生まれて初めて蛭に刺されました
因みに私はシドニー近郊のブルーマウンテンズ自然公園にある町の一つのB&B兼ホステルにて清掃の仕事(給料をもらわず無料の宿と食事をもらうボランティア業)をしている旅人です
山の天気は変わりやすく、ここ3日間続けての大雨でした
昨日の朝、ようやく晴れ間がみえたので仕事が終わった後久しぶりに散歩へ出かけました
散歩へ出かけた先は滞在中のブラックヒースの隣駅、メドロウバス
ホステルから自転車を使って40分くらいの場所です
ブラックヒースには沢山の山歩きコースが存在しますが、大雨の後では道が濡れて歩き周るのに適していないと思いました
ブルーマウンテンズ自然公園と言うとカトゥーンバにあるスリーシスターズと呼ばれる奇岩が有名で、その周辺一帯の山歩きコースが有名ですがブラックヒースを始め、マウントビクトリア等山歩き好きであれば一度は行ってみたいスポットが点在しています
メドロウバスは有名ではありませんが、静かな山道ですので時間に余裕のある人にお勧めです
さてメドロウバスで山歩きを楽しみ自転車で40分してホステルに帰った後、搔いた汗を流すためシャワーを浴びていたその時、私の右足首に何やら不思議な物体が張り付いているのを発見!
見た目はナメクジのようで、シャワーのお湯にあたっても剥がれません
私の血を吸ってプックリと膨れたその姿は正にナメクジ
しかしナメクジであれば簡単に剥がれ落ちそうなものですが、どうやらコレは違うようだ
この時初めて「私は蛭に刺されているらしい」ことを認識
既に髪の毛を洗おうとお湯を浴びてしまっていたので、とりあえず蛭には触れずシャワーを終わらせることに専念
蛭は無理やり引き剥がすのはいけないと、何かの本で読んだことがあったので極力蛭の存在を忘れてシャワーを浴びる
シャワーを浴びている間も蛭は時々ウゾウゾと動き、気持ちの悪いことこの上ナシ
蛭に刺された経験が全くなかったので蛭の引き剥がし方法を知らず、
「とりあえずシャワーを浴びてからインターネットで調べればどうにかなるか…」
と自分を励ます
しかしシャワーを浴びるその時まで、まさか自分が蛭に刺されていることに気が付かなかったことにもショック
蛭は刺しているその時に麻酔成分を含む唾液を出しながら噛んでくるので噛まれても痛みがなく、噛まれていることに気が付くのは難しいです
また血液を凝固させない成分を吸いつきながら出しているので、噛まれた箇所の血は止まりずらくなっています
蛭が吸い付いている状態で気が付いた場合は、虫よけスプレーや火を近づけると剥がれやすくなります
どうにかこうにかシャワーを浴びて、濡れた髪を半分乾かしホステルのリビングへ行くと何故かオーナーを始めとした他のヘルパー達が集合していたので
「申し訳ないのですが、蛭の剥がし方知っている人いませんか?」と尋ねてみる
突然のことで沸き立つメンバー達
山生活に慣れた人々だったので即さまスプレーとキッチンペーパーを持って外に出、蛭剥がし作業開始
スプレーをシュッと吹きつけると蛭はビクッと吸い付くのを止めるのでその瞬間に剥がす
蛭には申し訳ないのですが、剥がしたら踏み潰して処理します
蛭に噛まれた部分は血液を凝固させない成分が残っているので血を絞り出し、しばらくガーゼやペーパーを押し当て止血(しかし2~3時間は血が止まりません)
蛭に吸い出された血の量は大したことはないですし、蛭に毒がある訳でもないので大きな問題ではありません(この世にはわざと蛭に血を吸い出させる療法まで存在するのでね)
しかしなんとなくショック…
ドッと疲れが出たせいか昨夜はよく眠れました
山での生活には蛭対策が必要なようです
シドニー近郊でも蛭はいますので充分に気を付け、また蛭に刺されている場合は落ち着いて無理に剥がそうとはせずスプレーを吹き付けて対処しましょう
雨上がりの山には蛭が潜んでいる可能性があります、肌を露出していなくても蛭は靴を這い上がって皮膚に到達しますので冷静に対処しましょう!