アルデンテにまつわる思い出 スペイン編

マグネチックアイランドから今晩は! もこなです

なぜか連日アルデンテの思い出を綴っている不思議アルデンテシリーズ第3弾はスペイン!

因みにアルデンテとはパスタを茹でるとき「歯ごたえが残る」という茹で上がり状態のことです

2017年2月、私はスペインはアンダルシア地方マラガ近郊のバックパッカー(ホステルとも呼ばれる安宿)にてhelpxをしていました

helpxとは簡単な仕事を手伝う代わりに無料の宿と食事がもらえるボランティアシステムです

このマラガ近郊のバックパッカーは1日3時間の仕事をする代わりに無料の宿が提供されるだけで食費は自費

helpxでは働く時間や内容によって食事が付かないホストもありますので、ホストの情報をよく読み納得した上で連絡することをおすすめします

こちらのバックパッカーは大変忙しい時期だった為私の他にヘルパー(ボランティアをする人)が12人もいる大所帯

仕事を12人で分け合い行うので実際の仕事時間は2時間もなく、日によっては20分で終わってしまう為無料宿が提供されるだけでも公平を通り越して寛大なホストでした

仕事はシフト制で朝食の用意、掃除、夕食の用意及びキッチンの掃除と多岐に渡りヘルパー同士でシフトを交換しても良く大変フレキシブル

自分の都合でシフトが移動出来るのでヘルパー同士気楽に仕事をしつつ趣味のロッククライミングを楽しんでいました

ついでに言うとこの安宿の利用者80%がロッククライマー

この地域一帯にロッククライミングが出来るルートが100以上もありロッククライミング界では人気の岩場地域です

ロッククライミングは主に冬が盛ん←夏は暑すぎて岩を握れなくなるので

冬でも暖かいマラガ近郊は真冬でもロッククライミングが出来る貴重な岩場として主にヨーロッパ全域からお客が押し寄せてきます

お世話になったホストはイギリス人家族でスペイン語も話せますが、客のほとんどがスペイン語の話せないインターナショナルなロッククライマー達

安宿内の共通言語は当然英語でスペイン語を話せる人間は皆無に近い不思議な宿でした

こちらの宿ではお腹を空かせたロッククライマー達に有料で夕飯のサービスをしていました

2人のシェフが交代でメニューをボードに提示し要望の人数が多ければ料理するというものでしたが、ほとんど毎日料理していました←大人気

なんと言ってもロッククライマーは身体が資本!

安宿とは言えインスタントラーメンなんぞと言う身体に悪そうな物を煮込んでいる輩は皆無で、必ず自炊か夕食のサービスを利用していたのでした

イギリス人シェフの得意メニューにスパゲティボロネーゼがありまして、毎週月曜日はボロネーゼ!というレベルで頻繁にお目見えしていました←もう一人はクロアチア人

このスパゲティボロネーゼ

どう考えても麺がのびている…

ヘルパーも夕食サービス利用可(しかも客の1/4の値段) でシェフお得のメニューともなると12人全員が予約する訳ですがスパゲティボロネーゼの日だけ私は頑なに利用しませんでした

1度、果敢にもシェフに「麺が固茹でではなさそう」と意見してみましたがシェフは「立派に固茹でだぜ!」とアルデンテの意味が解っていなさそう…

客の半分はイギリス人だったりするので、イギリス的にはアルデンテだったのかなぁと納得してみる

エスニックジョークのこの世の地獄篇

コックはイギリス人、警官はドイツ人、技師はフランス人、銀行家はイタリア人、恋人はスイス人

↑これを地でいく感じですかね?

断っておきますがボロネーゼソースは美味しいので残ったソースを分けていただき、後日スパゲティをアルデンテに茹でて美味しくいただきましたよ ?

ホストもヘルパーも皆仲良くて最高に楽しいhelpxだったなぁという思い出話

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