イタリアの市バスに乗る時は事前に切符を購入しておきましょう!

スゴニーコSgonicoから今晩は! もこなです

「スゴニーコってどこだよっ!」と言う方に説明しますとイタリアはトリエステの近郊、隣国スロベニア国境から2㎞離れた村です

私はスゴニーコにあるスロベニア家族が経営するアグリツーリズモ(ファームステイのこと)にてhelpxをしている旅人です

helpxとは数時間の労働と交換に無料での滞在場所や食事がもらえるボランティア業のこと

スゴニーコではアグリツーリズモに併設されたレストランの手伝いや古い石作りの壁の修復作業をしております

スゴニーコはトリエステ近郊の大変辺鄙な場所でして、市バスを利用して行くことは不可能ではありませんが本数が極端に少ないです

地元民は車を利用して行き来するエリアですから市バスの需要も少ないと言えます

しかし私のような旅人がスゴニーコに行く際には市バス利用が必須

市バスのチケットを購入して早速行ってみましょう!

イタリアの市バスのシステムはトリエステに限らずフィレンツェやミラノでも市バスチケットを先に購入してから乗車します

市バスチケットが購入できる場所はバス停付近にあるタバッキと呼ばれるタバコ屋さんやBAR、または新聞スタンドです

バスターミナルにある自動切符売り機を利用できる場所もあるようですが、そもそも自動発券機を設置している場所が少ないので通りすがりの人に「どこで切符が買えるか」尋ねる方が早いでしょう

地元民でない限りイタリア人ですら「どこで切符が買えるのか」分からないのがイタリア

切符を購入する際に、往復で利用する予定があるのなら2枚購入してしまうのがスマートです

切符を売っているはずのタバコ屋さんでも売り切れの場合は「はす向かいのBARに行ってちょうだい」とたらい回しにされることがあるので必要最低限の切符を買える時に買っておきましょう

さて市バス切符を購入して目的の市バスに乗ったのであれば刻印を忘れてはいけません

市バスに限らず電車でもイタリアでは利用者が自主的に刻印するシステムを取っております

刻印とは乗車する際やその前にチケットに乗車時刻を刻むこと

刻印するための機械が市バスの入り口に備わっておりますので、チケットを機械の入り口に突っ込むと時刻が記載されたり穴が開いたりします(電車は乗車前に駅のホームにある刻印機で)

もしも刻印機が壊れて動かない場合は別の刻印機を利用し、どちらも壊れている場合はボールペン等消すことが出来ないペンで時刻を書き込んでおくと良いです

刻印されていないチケットは利用前の状態であり、たとえチケットを所持していても無賃乗車状態

不定期に無賃乗車のチェックをするバス会社の社員がチケットの有無の確認をバス内でしていますので、刻印はお忘れなく

チケットの不所持は罰金の対象です

スマートフォーンの普及に伴い町によっては市バスアプリ内でチケットをオンライン購入、刻印が可能になりました

スマホ世代の方はご一考を←当方は大変アナログな人間の為、律儀に切符を購入しています

イタリアの市バスに乗っていて面白いのが日本と違うバス乗車システム

イタリアのバスの運転手は「運転するのが仕事」であって運賃回収の責任はありません

日本の場合降車時に運転手の隣にある運賃箱にお金を投入しますが、イタリアでは運賃を払ったかどうかバスの運転手は関知しません

乗車時に運転手から切符を買うことが可能な町もあったりなかったりとバラつきがありますし、バス内のチケットは値段が少々高くなる傾向があります

市バスではありませんでしたが以前イタリアの長距離バス乗り換え駅のチケット窓口が閉まっており切符が買えず、しかし自身の目指す町行きのバスが発進しそうであった為運転手に「お金を払うから乗せて!」と言ったところ

「俺は運転するのが仕事であってチケットを売るのは仕事じゃねえ」

と言い返されました

仕方がないので「着いた先の町の窓口でお金払うから乗せて!」と言ったら「じゃあいいよ」と乗せてもらえました笑

なんとも人情味のある商売です

チケット所持の有無の確認なんて、滅多なことでは出会わないのでイタリアの市バスは正直無賃乗車天国

市バス乗車時に人間観察をしていると、チケットに刻印している人の方が圧倒的に少ないです←地域差があります

バス会社もその事実を理解している為か、50人分の無賃乗車を1人の罰金対象者から徴収するべく€50~100と罰金額も高額

2017年4月にフィレンツェの市バスに友達と乗車、友達がバス内でスリにあいチケットが入っている財布がなくなったところに切符の確認をする人に遭遇するという不運に見舞われました

フィレンツェの市バス会社ATAFは財布がなくなった友人からすら罰金を払えと言うのですから面の皮が厚いです

ATAFは財布がないため身分証明が出来ない友人の代わりに私のパスポートを書き写し、更に私に「罰金払え」と譲らず仕方なしに私が支払い、遺失物証明書を発行するべくカラビニエーリ(軍警察)で事の顛末を話すと軍警察官もビックリ「財布を失くしたヤツからも罰金を取りやがるのか!?」と

チケットが不所持な状態ではあったにせよ、もう少し融通をきかせてくれても良かったのに…

ATAFなんて2度と利用するものかと思ったものです

イタリアの市バスに乗る際にはチケット購入を忘れず、スリ被害にあわないようバッグは抱え込むようにして注意しましょう!

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