マリーバから今晩は! もこなです
私が現在ワーキングホリデーをしているオーストラリアの共通言語は英語ですが、移民大国ですので英語以外の言語も話せる人が沢山います
特に移民一世、二世は母国語と英語の両方を操らざるおえない環境で育つ為、バイリンガルになることがあります
バイリンガルとは状況に応じて2つの言語を自由自在に操れる人のことを言います
2つ目の言語が片言の場合、バイリンガルとは言いません
日本のように日本語(1つの言語)だけを話す人をモノリンガルと言うのに対し、バイリンガルは2か国語話者、3か国語を話す人をトリリンガルと言います
日本は日常的に日本語のみで生活できるモノリンガル社会なので異国語に触れる機会が圧倒的に少なく、異国語学習に苦労しやすい傾向にあります
それに対しオーストラリアのような移民国だと英語も話しますが自宅では母国語で家族と話す環境が普通
このような社会の場合、バイリンガルは決して珍しい存在ではありません
私が現在お世話になっているhelpxオーナー家族はイタリア系移民
オーナー夫婦はそれぞれオーストラリアで育っているので第一言語は英語ですが、イタリア語も話すバイリンガルです
両親と話す時はイタリア語、子供や孫と話す時は英語と言語を使い分けています
更に親戚一族もマリーバ周辺に住んでいるので、親戚一同(主に旦那さんサイド)が集う時は旦那さんの出身地南イタリア方言が飛び交うたいへんイタリアンな環境です
奥さんは北イタリア地方の移民二世(オーストラリア生まれのオーストラリア育ち)のため、南イタリア方言は結婚後親族の集まりで聞きつつ学んだそうです
私は英語学習、イタリア語学習で苦労しているのでバイリンガルになれる環境って単純に羨ましく感じてしまいます
しかしバイリンガルにならざるおえない環境っていうのは、ソレはソレで結構大変なのではないかなぁと感じる今日この頃でもあります
helpxオーナー夫妻の親族(主にオーナー夫妻より年上の叔父や叔母)が集まる際は、南イタリア方言で会話しているhelpxオーナー夫妻
しかし時々返答を英語でしてもいます
オーナー夫妻の第一言語は英語ですから自然なことと思います
親族一同オーストラリアに暮らしている者同士ですので、皆英語を解しますから返答が英語でも皆理解出来、その後またイタリア語で会話が進んでいくといった感じです
詳しくは分かりませんがオーナー夫妻の子供は完全に英語が第一言語でイタリア語の理解力は分かりません
孫殿(3歳)は完全にイタリア語が分かりません
移民三世にもなると自身のルーツである祖国の言語を理解することなく育つことが普通です
つまり祖父母と孫では会話が直接出来なくなる可能性があります
私は旅をしている中で出会った限りなくバイリンガルと思われる日本人を数名知っていますが、バイリンガルになるのは決して簡単なことではありません
ニュージーランドでお世話になったフラットのオーナー(日本人家族)の娘さんはニュージーランド育ちなので第一言語が英語です
娘さんは日本語も話せますが、少し可笑しな日本語を話します
例えば
「私は正解だと思うんだよね、それは○○だからだよ」
もしも日本育ちの日本人であれば
「私は○○だから正解だと思うよ」
と一つの文として話すことを、まるで英語文法「主語+動詞+目的語」の順で話します
もちろん意味は分かりますし、発音も日本人のソレですがやはり日本人の話す日本語と少し違います
また敬語や丁寧語は苦手です(英語に日本語の敬語にあたる概念が存在しない為)
また別の日本人バイリンガルの男の子は英語、日本語を話す大学生(私が働いていた日本食レストランのスタッフ、ニュージーランド育ち)
彼はカタカナと漢字が読めないので、彼と同じシフトの日はメモをひらがなだけで書く必要がありました
2つの言語を自由に操れても「読み・書き」は地道な努力が必要なので、「読み・書き」まで自由に出来る人は少なそうです(特に日本語の場合)
海外で育つ日本人は親の教育方針により日本語補習学校へ行き日本語を学びます
自宅で日本語を話す環境に育っても、読み書きの能力まで子供に伝えるのは難しいからです
ただ補習校は強制して通わせるものではないので、子供が学習好きとかでない限り途中で学習を放棄してしまうケースがあります
遊び盛りの子供が好んでもいない祖国語を学ぶ為、自身の自由時間を削るのは容易なことではありません
また2つの言語を聞く環境で育つリスクとして両方の言語が年齢に応じたレベルに達しないセミリンガルという存在があります(第一言語を持たない人のこと)
バイリンガルってカッコイイなぁと私は今も思っていますが、日本語をきちんと話せるっていうのも結構すごいコトなんだよなぁとも思うようになりました
今更バイリンガルになることは出来ませんが、地道に英語・イタリア語を勉強して旅に役立てられると良いなあと思います